坂本龍一さん死去、米でも悲しみ 「東西文化の融合」

音楽家・坂本龍一さんの死去が2日に伝えられ、長年暮らした米国でも驚きや悲しみが広がった。メディアは米アカデミー賞オリジナル音楽作曲賞を受賞したことなどについて詳しく報じた。

 坂本さんが事務所兼自宅にしていたニューヨーク市内のアパート玄関前には一輪の黄色い花が手向けられていた。窓辺に置かれたスピーカーからは坂本さんの代表作「戦場のメリークリスマス」のテーマ曲。アパートから出てきた女性は「彼の名曲が流れていますね」と、涙ぐみながら話した。

 坂本さんは、日本人オーナーが経営する市内のイタリアンレストランをよく訪れていた。店員は「昔は頻繁に顔を出していた」と、坂本さんを懐かしんだ。音楽関係者によると、店には坂本さんの「指定席」まであったという。

 ワシントン・ポスト紙(電子版)は、初期の電子音楽での成功から、ハリウッド映画など多数の映像作品に楽曲を提供する著名作曲家へ変貌した経歴を詳述。「東洋と西洋の文化を融合させた」「一貫してジャンルにとらわれない活動をしていた」と評した。

 ニューヨーク・タイムズ紙(同)は「近未来的なテクノやオーケストラ作品、ゲーム音楽やピアノソロ曲で、キャッチーかつ感情に訴える音楽を作った」とたたえた。ニューヨーク市内の和食レストランに、坂本さんが音楽リストを提供したエピソードも紹介。「料理と店は好きだが、店内の音楽が嫌い」だったからだといい、坂本さんの音楽へのこだわりを物語る逸話として取り上げた。

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